アイルランドを代表する劇作家コナー・マクファーソン。代表作『海をゆく者』のアンサープレイとも受け取れる『ポート・オーソリティ-港湾局-』いわば“海を視る者”。勝負に繰り出す人生に対して、流れに身を任せ踏みとどまり、海を見つめる静かな生き方をした3人の男たちの心の声を人気・実力俳優たちの語りでお届けします。
これは、戦うリスクより流れに身を任せる人生を選んだ人たちの物語。
3人の男たちは
それぞれの人生を語りはじめる……。
若者はルームシェアをしている女性に恋をしている。
家庭に疲れた中年はある日突然、セレブリティの仲間入りをする。
そして、老人のもとにはとある女性の写真が送られてくる……。
彼らは、それぞれの時間と場所で喜び、悲しみ、報われない思い、大切な記憶を語り始める。
3人の男の3つの物語が交差する。浮かび上がるのは、平凡な人生に隠された詩情。
STAFF
作 コナー・マクファーソン
翻訳 常田景子
演出 荒井遼
照明 稲田桂
音響 藤田赤目
美術協力 牧野 紗也子
衣装 上杉麻美
舞台監督 深瀬元喜
制作 吉越萌子・三村楽
制作協力 MAパブリッシング
宣伝美術 宇野奈津子
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】
主催:一般社団法人幻都
作:コナー・マクファーソン/Conor Mcpherson
1971年ダブリン生まれ。99年に『堰-the weir-』がローレンス・オリヴィエ賞最優秀作品賞受賞。『Shining City』でトニー賞の最優秀作品賞にノミネート。『海をゆく者』でトニー賞最優秀作品賞、最優秀演出賞にノミネート。その他、ボブ・ディランの楽曲を使ったミュージカル『Girl from North Country』などがある。ディズニー映画『アルテミスと妖精の身代金』の脚本も手がける。日本では『海をゆく者』(パルコ)『堰-the weir-』(劇団昴)『ダブリンキャロル』(一般社団法人幻都)が上演されている。
翻訳:常田景子/Keiko Tsuneda
俳優、舞台制作を経て、翻訳家となる。2001年、第8回湯浅芳子賞、翻訳・脚色部門受賞。主な上演作品は、『バンズ・ヴィジット』『奇跡の人』『ピアフ』『ダブリンキャロル』『子供の時間』『スリーウインターズ』『良い子はみんなご褒美がもらえる』『プライムたちの夜』『ビリー・エリオット』『パレード』『ヒストリーボーイズ』『負傷者16人』『グレンギャリー・グレン・ロス』『シカゴ』『6週間のダンスレッスン』『滅びかけた人類、その愛の本質とは…』等。翻訳書に『ヴードゥーの神々』『リディキュラス!』『戯曲の読み方』等がある。
演出:荒井遼/Ryo Arai
日本大学芸術学部卒業。最近の演出作品に『エダニク』(23/横山拓也作)『テンダーシング-ロミオとジュリエットより-』(21,23/シェイクスピア原作 ベン・パワー脚色)『これだけはわかってる』(23/アンドリュー・ボヴェル作)『リーディングドラマ ロミオとジュリエット』(23)『人の気も知らないで』(22/横山拓也作)『BLINK』(22/フィル・ポーター作)『ダブリンキャロル』(21/コナー・マクファーソン作)など。『坂元裕二 朗読劇2021』『PSYCHO-PASSサイコパスVirtue and Vice」シリーズや『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』の演出補佐も務める。
TIMETABLE/TICKET/ACCESS
料金(全席指定・税込):一般:¥6,800
プレリザーブ:2月26日(月)10:00〜
一般発売:2024年3月2日(土)10:00〜