デヴィッド・ハロワー David Harrower
1966年エディンバラ生まれ。
その他の作品に、Knives in Hens、Kill the Old, Torture Their Young 、Dark Earth (Traverse)、Presence (Royal Court) 、The Chrysalids (NT Connections), A Slow Air (Tron Theatre, Glasgow)、Good with People (Traverse)など。
アダプテーション作品に、チェーホフ「イワーノフ」、シラー「メアリー・スチュアート」、ブレヒト「セツアンの善人」などがある。
スコットランドの劇作家、デヴィッド・ハロワーによる戯曲「Blackbird」は、2005年にエディンバラ・インターナショナル・フェスティバルで初演され、翌06年にロンドン、07年にニューヨークで上演されました。同年にはローレンス・オリヴィエ賞ベストプレイを受賞。その後も世界中で上演されているハロワーの代表作です。また、「Una」として映画化が実現し、16年に公開予定。ハロワー自身が脚本を手がけています。
中年男の職場に、若い女が訪ねて来るところから物語は始まり、やがて二人が、かつての誘拐事件の当事者だということが明らかになっていきます。必死に言葉を紡ごうとする二人。人生を変えた事件の真相を巡る物語です。
15年ぶりに顔を合わせる二人の深い苦しみ、悲しみと絆の物語。実際に起きた誘拐事件に着想を得て書かれた今作は、観客の心に揺さぶりをかけます。出演は、舞台「漂流劇 ひょっこりひょうたん島」に出演中、コミカルからシリアスまで幅広いフィールドで活躍する大森博史。新国立劇場「パッション」が記憶に新しい中村美貴。小空間で緊張感あふれる二人芝居の上演にどうぞご期待下さい。
15年前の記憶。取り残された女。